ルーレットの歴史

カジノの女王と呼ばれるルーレット

ルイ14世

数あるカジノゲームの中でも人気が高いのが、カジノの女王とも言われるルーレットです。「1」から「36」の数字とヨーロッパ式の場合は「0」、アメリカ式の場合はさらに「00」も加えた数字が書かれた円盤を回転させ、ディーラーがボールを投げ入れてどこに落ちるかを当てるゲームです。賭け方は行く通りもあり、確率が低くなるほど配当は高くなる仕組みになっています。頭を使うことなくできる単純なゲームなので人気が高いのですが、当たる確率や配当を覚える必要があります。ヨーロッパ式は「0」が1つしかないので当たる確率が高くなり、オンラインカジノなどでは「00」を加えて確率を低くしたアメリカ式よりも人気です。

ルーレットの歴史と変遷

ルーレットという名前は「小さな輪」を意味するフランス語です。これは19世紀の初めにフランスで現在のルーレットの形が完成したことによります。しかしその歴史は複雑で、元々の原型は17世紀ころにイタリアで流行っていたホカ(Hoca)というゲームだと言われています。フランスのルイ14世も好んで遊んでいたと言われており、これがイギリスやスイス、フランスなどヨーロッパ各国を渡っていくうちに、「E-O」「ブーレ」、そして現在のルーレットになっていきました。ちなみに、円盤のレイアウトは1655年にフランスの哲学者であり数学者でもあったパスカルが考案したとされています。また、古典ルーレットには元々は「0」と「00」があったのですが、1841年にフランス人のブラン兄弟の考案で「00」を減らした37区分に変更され、ヨーロッパで人気を博しました。

神秘性のあるルーレット

ルーレットの数字を「1」から「36」まですべてを合計すると、「666」になります。「666」と言えば、キリスト教の世界では悪魔の数字と言われています。また、ディーラーがボールを投げると、1か所にしかかけていないのに、意図せずその数字にボールが吸い込まれて行ったり、逆に大勢のプレイヤーが様々な数字に書けている中で、誰もかけていないところにボールが吸い込まれて行ったりということがあると言われています。確率的に起こりえないことが起こってしまうために、とても神秘的なゲームだと言われることが少なくないようです。ただ、ベテランディーラーは思い通りの数字にボールを入れることができるとも言われています。

カジノの女王と呼ばれるルーレットは、元々17世紀に流行っていたホカ(Hoca)を原型とし、現在の形ができあがったのは19世紀フランスにおいてでした。回転している円盤に投げ入れたボールが落ちる数字を当てる単純なゲームですが、勝つ確率が高い「0」が一つだけのヨーロピアンタイプが人気です。